“人を動かす”とか無理じゃないかしら?

本紹介 ~最近読んだもの~

休暇は本を読もう

 この休暇中部屋の片づけをしていました。

 長期休暇などまとまった連休があると、必ず不用品の処分や衣替えなど身の回りの整理整頓をするようにしていますの。

 ちなみにわたくしミニマリストではないのですが、持ち物は気に入ったものを必要最低限にして、買い足しと処分は合わせて行うようにしています。

 休暇前には何冊か買い込むのですが、この半年~1年は仕事が多忙を極めていたため読んだ本が本棚に収まらずあちこちに積まれていましたの(すでに読んであるから積読ではないわよ・・!)。

 昨日も10冊ほどメルカリに出品したんだけど、そのなかで1年くらい前に読んだ本があって、読了後しばらく経ってから思うところがあったので書いておきたいと思います。

 それがこちら。 

“自己啓発書の金字塔”といわれている非常に有名な1冊ですわね。

わたくしが読んだのは181項目にまとめ上げられたエッセンシャル版です。

超訳 カーネギー 人を動かす エッセンシャル版 (ディスカヴァークラシック文庫シリーズ) | デール・カーネギー, 弓場 隆 |本 | 通販 | Amazon

余談ですが、本の読み方を少しだけ。

わたくしはいつも新品を購入し、読んだらすぐに売却するスタイルです。

出版されたばかりの小説やビジネス書、自己啓発書などはすぐに売れてしまうため、リセールバリューが8割くらいと非常に高いから。初期費用を抑えるために図書館を利用する人も多いですが、人気なものはすぐ順番待ちになってしまうため、せっかちで早く読みたい!!って人にはこの方法もいいかも。

ちなみに昨日出品したうち7冊が24時間以内に売れました。

フリマアプリを使ってない人は少ないと思うけど、本の出品はシステム化されていてとっても簡単です◎

メルカリではバーコードを読み込んだら本の情報が自動的に表示されるため、汚れがないかなどの状態と販売価格を入れれば出品完了よ。

メルカリ – 日本最大のフリマサービス (mercari.com)

人間関係の原則

 さてここから本題ですが、この”人を動かす”という考え方わたくしあまり好きではありません。

 いきなり批判的な感想になっていまいますが、読んでいるときから感じていたのは「なんだ、そんなことか」と思ってしまうような一般常識として身に付いている内容が多いこと。

たとえば相手の話はきちんと聞くとか自尊心を傷つけないようにするなど、社会経験のある人は必ずと言っていいほど抑えているポイントが紹介されています。

 そして要約版なので当然と言えばそうですが、何かを考えさせるというものではなくすでに答えが書かれてあります。読み込みたいという人は原書を選んだ方がよいかもしれません。

 こうしたテクニックみたいなものが人間関係のバイブルとされていて、ときに組織のマネジメントの参考にされていることに少しばかり違和感を覚えました。

人を動かすことはできない

 わたくしの人間関係における基本の考え方はこれ。他人を意のままに動かすなんてできないと思っています。

 そもそもこれって、とても傲慢な理論じゃないかしら?

 人って自分が納得したことしかやらないものです

 会社員は上司や会社の指示に従うけれど、それは上に立つ者に人を動かす力があるのではなく、本人が権限がないことを理解したうえで組織のルールに従うという判断をしているだけですもの。

 そうした賢明な判断ができる人を相手にして、”私は人をうまく動かすことができる”なんて誤解してしまうことがあれば、それはとても危うい思考だと思います。

批判みたいになってしまったけど、内容自体は大変良識的で、忘れがちなことを思い出させてくれる1冊でした。

人と接する際の大切なことが詰まっているので、文庫本で持ち歩けるサイズにな読み手のことが考えられているし、これからも多くの人に読まれ続けるまさしく名著だと感じたわ。

ただ、テクニック的に使うと気が大きくなりそうなものも含まれているので、“人を意のままに動かすことはできない”ということを常に頭の片隅に置いておきたいと思ったの。

まとめ

 いまわたくしは新入社員をはじめとした若手や新規配属者、それに派遣社員など経験やバックグラウンドが様々な人たちと働いています。なかには10歳以上年上のメンバーもいるので、仕事の頼み方からミスの修正に至るまで、日々気を遣う場面も多いです。

 また、メンバー間でフラストレーションが溜まっていないかなども注視しているポイント。できるなら皆んな機嫌よく仕事してほしいですもの・・!

 

 なので普段から人を動かそうなどとは考えず、やりたくないことがあれば一緒にやらない方法を考えることを通して、“自ら考えて動くこと”を大切にしてほしいと思っています。

 

 以上、新年度で組織体制が変わった時期に人間関係についてあらためて考えるきっかけとなれば嬉しいです。

 それではこの辺で、ごきげんよう♩

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